クールビズは毎年進化しています。再認識しましょう。
クールビズから20年が経ちました。そして８年前にはスーパークールビズが誕生しています。どちらもご存じの通り環境省からの発信ですね。「クールビズ」を再認識して50代～としてふさわしいスタイリングをして行きましょう。
もう一度、「クールビズ」の意味を思い出します。英文字だと『COOLBIZ』です。『COOL』は涼しい、それから男性に対しての誉め言葉だったりします。『BIZ』はBUSINESS（ビジネス）の短縮形です。それを合わせて「クールビズ」という造語が作られました。
『BIZ』が入る時点でラフな装い、カジュアルなものではないと認識してほしいのです。そして、私の考える「クールビズ」は『男性のための清涼感のある、カッコ良いビジネスでの装い。』であると覚えておきましょう。これをブラさず、具体的に進んで行きます。
クールビズはビジネスの装いであることを忘れない。
2012年に「スーパークールビズ」が提唱され、より軽装化が進み、期間的にも長くなっている今日この頃。先ずは基本、ビジネスの装いであることを忘れないでください。
2012年スーパークールビズにともなう環境省の服装の可否は次のように〇×△を用い指示されていました。
〇…ノーネクタイ、ノージャケット、半袖シャツ、かりゆしウェア（※1）、ポロシャツ、アロハシャツ（※2）、チノ・パンツ、スニーカー：可
×…タンクトップ、ハーフパンツ：原則不可
△…Tシャツ、ジーンズ、サンダル：TPO（※3）に応じた節度ある着用に限り可
ただし、あくまでも日本政府での基準であり、世界への出張等で支障がある場合は、スーツ・ネクタイ着用になる。と示されています。
かりゆしウェア：沖縄の伝統工芸をモチーフにした夏向きの服、夏になると沖縄県知事がよく着ています。
アロハシャツ：ハワイの民族衣装、正装でもある。日本政府では観光PR等で良しとされているが、 通常のビジネスの装いでは、プリント柄もしくは柄物のシャツとして理解してほしいです。
TPO：一般的にはTime,Place,Occasion（タイム・プレイス・オケージョン）の頭文字を取った言葉です。意味は「いつ、どこで、何を着る」が一番覚えやすく、例えば「真夏に、大手の初めての取引先で、アイロンの掛かった半袖シャツを着てアイロンの掛かった夏用のスラックスを履いてかしこまらないビジネスシューズを履く。そしてジャケットを持参する。」主に服装に関した行動をあらわすことに使います。
上の解説よりどんなアイテムでどんな格好をするか、何となく理解できるとは思いますが、難しいのは50代～の私たちはTPOに気を使うことが重要で規律正しくカッコ良いことが必須。次の事をまず考えてください。
①どんな職種のどんな企業にどんな立場でお勤めですか、社風や就業規則など。また自社社員の年代層は？
②自身の担当するお取引先はどんな企業でどんな雰囲気でどんなご担当者ですか？
③スーツ、ワイシャツ、ネクタイ以外にビジネスで使えるアイテムは持っていますか？プライベートで”よそ行き”に着れる服装はありますか？
プライベートでの”よそ行きの格好”をイメージしましょう。
クールビズでの具体的なコーディネートの前に全体的なスタイルをイメージします。私たちの世代では”よそ行き”というキーワードを理解いただけると思います。イメージとしては正にそれです。
コーディネートはシャツ、パンツ、シューズなどアイテムを選びながら、合わせるということ。スタイリングはコーディネートしたものに対して、実際の着方を含めた全身の見た目、バランスを整え表現すること。例えば、シャツはパンツにINさせて、第二ボタンまで開ける。パンツの丈は短めにして裾はシングル仕上げにした。などのことです。
例えば、季節は夏です。私たちは、パートナーと一緒に高級店にディナー行く。知人宅の食事に初めて招待された。子供の結婚相手家族との会食。等々、お相手またはその先の方々への気遣いと自身も良く思われたいなどの願望があると思います。ここまでは、いつ（T)、どこで（P)になります。
そして、（O)のオケージョンです。単語は機会や場合、行事ですが、ここでは『何を着る』です。さて、私たち50代～は何を着る？半世紀の間、時代の流れを捉えてきた男として、相手を気遣い自身の立場を考えた服を着る。これらを考えたときのスタイリングがイコール、「クールビズ」のスタイリングということになるのです。
「クールビズ」のスタイリングは、今まで経験のある子供時代から良く言われた”よそ行きの格好”と同じです。これらを意識してビジネスシーンに置き換え、コーディネイトすることが鉄板と言えます。
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