50代からの『おうちファッションメンズ』はカジュアルな着こなしで新しいビジネス様式

今年の夏はコロナ禍で皆さんも生活様式が変わりご自宅にいらっしゃる機会が多くなったのではないでしょうか。

お仕事も在宅勤務や時差通勤などとビジネス様式にも様々な変化が表れて来たと思います。

そこで、在宅勤務の時の日々の服装のことなども何を着たら良いか、何を揃えて良いか少しお悩みだったりするのではないでしょうか。

この状況を逆手に取って、良い機会ですから服装も前向きに変えて行ってはいかがでしょうか。

ご自宅で過ごされる事も多くなりましたので、すでにされている方も多いと思いますが、仕事着も普段着もまずは断捨離をおススメします。

処分すべき服の見分け方ポイント

サイズが変わって着用していない仕事着のスーツ、ジャケット、スラックスは修理不可能であれば処分します。

目安はウエストサイズが±4㎝以上確実に変化が出た場合は修理は難しくなります。

±4㎝以内であれば修理で直すことができます。

また、汚れや破損が無く5年以上経過していなければまだ着ることができます。

逆に、キレイであっても10年位着用していないものは型にも流行がありますので確認して、処分されたほうが良いと思います。

ネクタイは汗じみ、結びジワはクリーニングで、まあまあキレイになります。

食べこぼしのシミや血液などで放置していたものはクリーニングでは思ったほど落ちません。

私の場合ですが、ネクタイはクリーニングに出しても自分の思った通りに仕上がって来ることがありませんでした。

特にバンドメイドタイなどふっくら仕上げているネクタイはアイロンに注文を付けなければスルメイカのようにプレスされ風合いが損なわれてしまうこともあります。

ダメ元ですが、洗剤と歯ブラシ、スチームアイロンがあれば手洗いして陰干しし、スチームでシワ伸ばしすることもできます。

ネクタイの幅にも流行があります。現在は8.5㎝位が主流です。

スーツの襟幅(ラぺル幅)が広い時代はネクタイの幅も広く、狭い時代はその逆でした。

ネクタイも消耗品です。擦りきれ、汚れ、幅広さを確認して、ときめかないものは処分しましょう。

ワイシャツと普段着であるカジュアルウェアは破損、落ちない汚れ、変色などを確認し処分をしましょう。

処分するに当たってはリサイクルやリユースなどの方法が沢山あります。

ご自身にメリットがある方法を選択されると良いと思います。

『仕事用普段着』を意識しましょう

さて、断捨離も済みました。

新しい洋服たちを迎えに行きたいと思います。新しい生活様式のなかで言われているキーワードが少し気になります。

「おうちファッション」とか「リモートワーク」とか。

「リモートワーク」での服ネタ、この時期苦しくなって来ますね。特にジャケットは在宅ワークだし暑いし羽織りたくなくなって来ます。

かと言って半袖ビジネスシャツをリモートワーク中だけ着て、終わったらまた着替えてなんて在宅なのにわずらわしい‥と感じてしまいます。

そこで今回気になっている「おうちファッション」をしてみてはいかがでしょうか。

50代からの「おうちファッション」は今までの私服とは違った私服を選ぶ、着る事がポイントです。

言い方を変えるといつも私が提唱しています。『フィフティビズ』と定義は同じです。

新しいビジネス様式の中で新しいビジネスファッションが生まれたと私は考えます。

これからの「リモートワーク」には在宅勤務という私生活環境の中でも仕事を行うスタイル。

新しい生活様式と新しいビジネス様式はリンクしています。

その日、その時で私たち50代以上もこれからの人生においては、まだまだバランスを上手く取って生きて行く必要があります。

では、新しいビジネス様式としてのファッションとしてお話しして行きます。

今までは通勤が当たり前、ビジネスファッションとしてスーツスタイル、夏期のクールビズこれらはオフィスでの着こなし、いわゆるON です。

対してOFF は休日の私服であり普段着です。自宅にいる時は誰に気兼ねなく自分の好みで着ていい服装です。

今回このON とOFFの間のBETWEENに「おうちファッション」が置かれると思います。50代以上の私たちなら『仕事用普段着』と理解しましょう。

では、具体的にどういうものか、どういうところで探すかお話しします。

相手に語れる服装をしましょう。

『仕事用普段着』は通勤着としては少し不向きですが、自宅ではリラックスした気分で仕事ができ、リモートの相手にも不快感を与えない。むしろ相手からは好感を抱かれる服装になります。仕事時間が終わった後でもそのままのんびりできたり外出しても、いいね!と言われる服装です。

最近の流行を上手く取り入れます。現在カジュアルファッションは若者を中心にBIGシルエットになっています。このBIGシルエットアイテムを私たち50代以上は『仕事用普段着』としてぜひ取り入れてほしいと思います。

これらのBIGシルエットは正にリラックス感があり、流行も取り入れられ好感をも抱かれます。

但し、私たち50代以上取り入れるには注意があります。

私たちも若いあの時は、それが普通のシルエットだと思ってました。誰もが今と比較して肩が広い、丈が長い、袖が太い、パンツはツータックでモモが太い、裾が広いと感じているはず。当時私たちは自然に当たり前のように着ていました。

このBIGシルエットファッション実は今から30年以上前のシルエットを現代風のアレンジしたものです。私たちの20代ごろの服装を思い出してみましょう。

しかし、さらに思い出してください。当時の50代以上の方々からは、ダボダボのカッコして恥ずかしいなどと言われたのではないでしょうか。(当時50代以上の方々はファッションに対して理解が薄かったからです。)

現代もいつの時代もファッションの流行は若者のブランド、服装から発信されます。当時私たちも自然に着ていたのは年齢に合ったお店だったり年齢に合ったブランドを探して着ていたからです。

今回、私が注意してほしいことは、昔のように今の若者のカッコをただするのではなく、現在の年齢と立場を理解して着ていただくということです。

例えば、容姿、若者とは違います。リモートワークお顔映りも大切、似合う似合わないが若者以上にあります。(逆にわかりやすいので似合うものは探しやすいです。)認めたくはありませんが、小シワ、シミ、白髪、老眼鏡これらのせいで昔みたいに好きな色柄だけで選べなくなっています。

新しいビジネス様式としての服装選びです。リモートワークのお相手にとって自宅の背景や今着ている服装のことなど画面に映るところでのコミュニケーションが取りやすいので服装の話題は必ずでてきます。

そうした時に、私たち50代以上は自分で身に着けているものは全て語れるものであってほしいと思います。「女房が買ってきて、これ着ろと言われたから」はダメダメですよ。

リモートワークは仕事ですが、私生活が垣間見える、見せるが今までのオフィス環境にはないパターンです。そこで私生活に纏わる意外な趣味だったり雑学だったりを聞いていただける時間もあったりします。

改めて良い意味でのご自身の立場で相手の方とのコミュニケーションを取ることも可能です。語れる服装を今後は、ぜひ して行きましょう。

最後に私たち50代以上は語れる服をどこで探せば良いかお話しします。

私たち50代以上は知識と経験は豊富なはずです。単純に若者ブランドでただ買ってはダメです。かと言ってラグジュアリーブランドで探しても良いですが、私のお話ししたいのは、その服装をした理由をお相手に説明できるようにご自身で購入してほしいということです。

マインドとしては、語れる服として購入しようという意識を持って探せれば、どこででも見つかります。今までの私服選びとは違った意識で選ぶということそれが年齢と立場を理解して『仕事用普段着』を選ぶということです。

ファッション的には老舗のカジュアルブランドをおススメします。国内外合わせて見たときに一つは設立50年以上のブランドやメーカーのが一番です。商品的にも流行りのものから定番的なものは全て揃います。

また、半世紀以上続いたアパレル企業であり、ブランドです。この厳しい時代に残っている歴史と価値は言うまでもありません。そして企画力とマーケティング力にも優れています。

そうです。国内外問わずこれらの老舗カジュアルブランドには訪れる方の年齢などは関係ありません。どんな世代の人たちが流行りのものを求めて訪れても満足できるものを見つけられるよう努力し続けています。

なぜなら今の私たち以上に存続し多くの支持を得ており企画力、マーケティング力も持続していない限り、現代には存在すらできないからです。

さて、仮に部下の方とブランドや服装が被ったとして、そのブランドの歴史やそのファッションの歴史が語れることが私たち50代以上だと思います。

私たち50代以上の「おうちファッション」=『仕事用普段着』で「リモートワーク」は新しいビジネス様式の一つになると思います。

そして新しい生活様式としても捉えられ、人生これから変化が絶えないのかもしれません。しかし私は、常にファッションは取り入れ前向きに過ごせたらと思っております。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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FUJITA服飾相談員
50代の勤め人です。湘南と海と服飾のことが大好きです。横濱も好きで今は横濱に住んでいます。湘南洋品店は服飾に関する記事を提供しているネット上のお店です。私もSHOP店員のような感覚でお話しています。ここで読んでくださった情報は若い世代にも教えてあげてくださいね。