クールフィフティビズに必要なアイテムを確認しましょう。
普段のスーツスタイルからネクタイをはずしただけのスタイリングはもうやめましょう。50代からのクールビズは”よそ行きの格好”をビジネスシーンに置き換えた「クールフィフティビズ」と呼ぶことにします。
【FIFTY BIZ】フィフティビズ…50代からのビジネスファッション・スタイル:ビジネスシーンにおいて、TPOをわきまえて相手を気遣い、自身の立場を考えた服装。【COOL FIFTY BIZ】は夏季のスタイル。
基本は、ジャケット、シャツ、パンツ(スラックス)、ベルト、シューズこの組み合わせになります。アイテムごとに理想的なものを解説します。
①ジャケット…
色はネイビーが一番です。勿論、紺ブレも大賛成。でもスーツの紺無地は形的に野暮ったく見えるのでフィフティビズでは、おススメはできません。
ではどんなものが、ジャケットの型には大きく分けて2型あります。一つはテーラードと呼ばれる骨組みのしっかりした肩パット入りで背中の裏地を抜いた立体的に見えるものと、もう一つはアンコンと呼ばれる内臓物や裏地の無いスポーティーなものがあります。
ポイントとしては、高級感、着心地の良さ、軽さ、シワになりにくさ、通気性、ストレッチ性、ウオッシャブル、これらの機能の優先順位とテーラードかアンコンかで判断します。
見た目のデザインとしてはテーラードもアンコンもほとんど変わりませんが、試着をして鏡に映る姿は結構違います。好き嫌いもありますが、「フィフティビズ」を意識してくださいね。
②シャツ…
スーツスタイルに着るレギュラーカラーと言われる襟型の白無地ブロードと呼ばれる生地のシャツだけは使用しません。これはガチガチの”Yシャツ”で、逆に冠婚葬祭の全てにおいて使用できます。
色だけで言えば、白、水色、他それぞれ淡い色としてのピンク、黄色、グリーン、グレーこれらが無地の場合、襟型はお馴染みのボタンダウンをおススメします。白、水色は清涼感、清潔感、淡い色も清潔感を与えます。ボタンダウンは襟元が綺麗に立体的に見えますし、ボタンがアクセントにもなります。
それから濃色のシャツはビジネスでは使用しません。では柄物は、選び方は同じです。濃色でなければチェックやストライプ、モチーフプリントでも大丈夫です。ただしシャツのベースは白に限ります。白地が多いことがコーディネートのしやすさになります。
世界的に着心地の良いシャツとは綿100%素材ですが、形態安定、吸水速乾などの機能を持つイージーケアな合繊素材のシャツも多いのでデザインに応じて選んでみてください。
半袖が多くなると思いますが、覚えておいてください。テーラード型ジャケットの着用が多い場合は長袖をおススメします。何故ならばテーラード型には袖裏地が付いており半袖で着用の場合汗をかくと滑りが悪くなり着脱しにくくなります。そしてより暑さを感じるようになるからです。
③パンツ(スラックス)…
一番おススメはグレー系のスラックスです。グレーでも明るめから濃いめまでありますが、中間の色を選んでください。特に無地は、どんな色柄のシャツやジャケットを着ようとも合わないものはありません。
柄物としては同色のグラデーションであればチェック系でも大丈夫です。ただしシャツは無地を着ることをおすすめします。
素材もジャケット同様、履き心地、機能によって様々ですが、選ぶポイントはシワの入りにくさ、ストレッチ、ウオッシャブルなどのイージーケアな合繊が良いと思います。また、履き心地を重視するなら清涼感が自然なサマーウールもおススメです。
④ベルト&シューズ…
ベルトとシューズ一緒に解説するのは、最低限色だけは合わせてほしいからです。ビジネススタイルでは革素材が中心なのでシューズが黒ならベルトも黒、ベルトが茶色ならシューズも茶色が基本です。
しかし、クールビズでは軽装化させるためビジネススタイルのベルト&シューズをそのまま取り入れると重たくなりウエアとのバランスが悪くなります。実際には選んだウエアとの素材感に合わせてベルトとシューズも選びます。
ベルトならデザインはビジネススタイルのシンプルなもので素材はソフトレザー系、メッシュや布地なども良いでしょう。シューズはスニーカー系、ワーク系以外のものでローファーやUチップ、コンフォートシューズなど軽快なものをおススメします。
そこで、ベルトとシューズには様々な素材と形が入り混じるため、統一感を持たせる必要があるのです。最低限色目だけは合わせるようにしましょう。ポピュラーなのはブラウン系、ネイビー系をセットで使用することです。
各アイテムの選びかたを解説して来ましたが、コーディネートに大切なのは、色柄の組み合わせと素材の組み合わせなのです。素材の組み合わせは季節感や織かた機能性など別な視点で見ていくので少し難しいと感じるかもしれませんが、今後、ゆっくり覚えて行きましょう。
最後に、すぐに覚えられる色柄の組み合わせの基本です。
クールフィフティビズでの頭の先からつま先までのコーディネートでは最大5色まで、ホワイト、ネイビー、グレー、ブラウン、ブラック+αアクセントカラー。
実は6色ですが、ホワイトはベースカラーだったり、調和させるために配色するので1色にカウントしません。ネイビー、グレー、ブラウンは男の3原色と呼ばれ基本中の基本色です。
この場合のブラックは分量少な目に使います。帽子、眼鏡、革製品など。私たち日本人にとって元々、頭髪や眼球など人体に含まれる色なので自然に調和され全体を引き締めるのに有効です。
そしてアクセントカラーです。通常4色までで十分完成できますが、クールフィフティビズではTPOに合わせて ぜひ使用してください。アイテムとしてはポケットチーフやソックス、眼鏡、アクセサリーなどが良いと思います。
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